チャットレディは確定申告をしないと脱税になる?
チャットレディの皆さん、毎年しっかり“確定申告”を行っていますか?
会社勤めではないためついつい税金の存在を忘れてしまいがちですが日本国民である以上、稼いだお金の一部は“所得税”として国に納めなければいけません。
「面倒だから」「やり方がよくわからないから」と言ってないがしろにしていると“脱税”として見なされ、最悪の場合逮捕されたり罰金が科せられたりすることがあるので要注意!
今回は現チャットレディの筆者が、体験談を踏まえながら確定申告のやり方や注意点などを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にして安全にお金を稼いでくださいね。
そもそも、確定申告って何?なんでしなきゃいけないの?
少し難しい話になってしまいますが、今からお話する内容はとても大切なことです。
チャットレディとして安全にお金を稼いでいく上で、しっかり最後までチェックしてくださいね。
冒頭でも話した通り日本国民である以上、私達は稼いだお金の一部を“所得税”として払う義務があります。
また所得税だけではなく、住んでいる都道府県や市区町村に納める税金“住民税”や、国民を対象とした社会保険“国民健康保険”、20歳以上60歳未満の人が支払う“国民年金”など、支払わなければいけないお金がたくさんあるのです。
ちなみに住民税や国民健康保険などは、稼いだ収入によって金額が決まります。
そのためにも、その年に自分がいくら稼いだのか…を、国に申告しなければいけません。
これが、俗に言う確定申告です。
会社に勤めている場合、お給料からこれらの税金が自動的に差し引かれるため確定申告をする必要がないのですが、会社に属していないチャットレディは“個人事業主”になるので、毎年確定申告をする必要があります。
確定申告はいつすればいいの?
確定申告は、毎年1月1日~12月31日までに稼いだ収入から、経費やさまざまな控除を引いた金額を計算して申告することです。
確定申告の期間は、例年2月16日~3月15日になっています。
少し大変ですが、1年に1度行えばいいだけなので、そこまで面倒なものではありません。
ちなみに、確定申告と言うと似たようなワードで“年末調整”という言葉を良く耳にしますが、この2つのワードには以下の違いがあります。
- 確定申告…個人が国に対して行うもの
- 年末調整…会社が従業員に対して行うもの
つまり、年末調整は基本的にチャットレディには関係がありません。
とは言うものの、
- 会社やプロダクションに所属しながらチャットレディをしている
- 通勤してチャットレディをしている
- 給料から保険料などが差し引かれている
このような場合は年末調整が関係してくるので、上記に当てはまるチャットレディは会社やプロダクション、通勤場所のスタッフに年末調整の件はどうなっているのかを聞いておきましょう。
全員が全員確定申告をする必要はない!対象になるのはこんな人です!
チャットレディは確定申告が必要だ!という旨を説明していきましたが、全員が全員確定申告の対象になるわけではなく収入に応じて変わってきます。
- チャットレディのみの収入で生活している人…1年間のチャットレディの収入が38万円以上の場合は確定申告が必要
- チャットレディ以外の仕事もしている人(副業でチャットレディをしている場合など)…1年間のチャットレディの収入が20万円以上
上記の場合のみ、申告が必要になります。
つまり、「副業としてチャットレディをしているけど月に1万円くらいしか稼いでいない」、「専業主婦のかたわらチャットレディをしているけど年収20万円程度」と言う場合は、確定申告する必要はないのでご安心ください。
在宅チャットレディの確定申告の未申告はバレやすい!
中には、「確定申告なんて面倒だからやらなくてもいいでしょ?」という考えの女性が多いかもしれません。
実際に、キャバ嬢や風俗嬢など夜のお仕事をしている女性達は、確定申告をせずに脱税している人が多いのが現状です。(筆者の友達にも何人かいます…。)
しかし、在宅チャットレディの場合は、キャバ嬢や風俗嬢に比べて脱税がバレやすくなっています。
なぜかというと、お給料が銀行口座へ振り込まれるケースがほとんどだから。
通勤のチャットレディや会社・プロダクションに所属しているチャットレディで、お給料がキャバ嬢や風俗嬢と同じように手渡しの場合であれば、お店側が税務署に調査されるまではバレません。
しかし、お給料が銀行へ振り込まれる場合はしっかりとした収入の証拠が残るため、脱税がバレやすくなっているんです…。
もしバレたとしても、「今から申告してくださいね」くらいの注意で終わることがほとんどなので、そこまで心配しなくても大丈夫ですが、未申告を何年、何十年と続けていると、脱税の疑いで多額の罰金が科せられることもあるので、確定申告はしっかり済ませておきましょう!
チャットレディの確定申告のやり方・流れを解説!
確定申告は、毎年2月16日からできるようになります。
3月15日までと期間は1か月ほどありますが、ギリギリになって慌てることにならないように、年末あたりから少しずつ準備を進めておくことをおすすめします。
STEP①1年間の収入を計算しましょう!
まずは、チャットレディで自分がどれくらい稼いだのか、1月1日~12月31日までの収入を計算しましょう。
記帳した通帳や、チャットレディのサイトから送られてくる詳細メール、サイト内で確認できる振込履歴などを確認すると良いですよ。
STEP②1年間の経費を計算しましょう!
チャットレディもちゃんとしたお仕事の一種です。
もちろん、お仕事にかかったお金は経費として計上することができるので安心してください。
例えば、チャットレディは以下のようなものが経費になります。
- ネットの通信費
- 光熱費
- 家賃
- パソコン本体
- スマホ本体
- WEBカメラ
- ヘッドセット
- 照明器具・洋服代やコスプレ代
- メイク代
- アクセサリー代
これらの商品を購入するときは、領収書を貰ってしっかり控えておきましょう。
ただし、ネットの通信費や光熱費、家賃などは、プライベートでも使用することがあるため、経費として全額は計上することができません。
最高でも4割くらいが経費として計上できる割合になるので注意してくださいね。
経費に関しても、簡単にノートなどにまとめておくことをおすすめします。
STEP③確定申告書類を作成しましょう!
パソコンで税務署や国税庁のホームページを調べると、申告書を入手することができます。
申告書にはいろいろな種類があるので、下記を参考にしてください。
- ・チャットレディを本業にされている方やチャットレディの収入が本業を超えるほど多い方は…「申告書B」
- ・チャットレディを副業として行っている方や所得が少額な方…「申告書A、B」どちらでもOK
また、確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
本当にいろいろな種類があって難しいですよね…。
私も最初は、訳が分からなくて苦戦したものです…。
でも、一度覚えてしまえば確定申告は本当に簡単なので、最後までしっかり確認しておいてくださいね!
白色申告と青色申告に関しては、下記にわかりやすく説明しておきます。
白色申告とは?
初めて確定申告を行う方や、なるべく手間をかけたくないという方におすすめの申告です。
帳簿付けが義務付けられていますが、簡易簿記でOK。
簡易簿記とは、家計簿のようなイメージで、チャットレディの収入でいくら振り込まれたのかや経費はどれくらいかかったのかを、一目でわかるようにまとめたものです。
難しそうに見えますが、後々税務署に質問されたときなどに説明できるようにまとめておくものなので、ノートに手書きでも、エクセルに簡単にまとめるだけでもOK。
青色申告とは?
10万円控除または65万円控除ができる申告方法です。
控除が行えるため、その分税金が安くなるのでお得になります。
10万円控除の場合…白色申告と同様に簡易簿記が必要。
65万円控除の場合…複式簿記が必要で簿記の知識が伴います。
また、青色申告を行う場合は、事前に「所得税の青色申告承認申請書」を提出しておく必要があるので要注意!
一度提出すれば、その後は毎年青色申告が行えます。
STEP④確定申告書類を税務署に提出しましょう!
確定申告書類が完成したら、税務署に提出をします。
お近くの税務署の住所を調べて郵送するか、ネットからも申告ができるので、どちらかやりやすい方を選びましょう。
提出後に収入額に応じて税金が計算され、何か月かすると納付書の通知が届きます。
一人でするのが難しい場合は、税務署の相談窓口へ!
ネット上では、「チャットレディの確定申告は簡単!」なんてことが良く書かれていますが、初めて確定申告をする方にとって、右も左も分からず本当に悩んでしまいますよね。(筆者もそうでした…。)
その場合は、税務署の相談窓口へ足を運んでみましょう!
毎年確定申告の時期になると、税務署に相談できる窓口が用意されます。
「確定申告がはじめてでよくわからないんですけど…」という風に相談をすると、担当者の方が丁寧に1から教えてくれるので安心してください。
場所によっては、その場で一緒に確定申告書を作成してくれることもあるので、1年間の収入と経費が分かる書類を持って行きましょう。
ちなみに筆者も初めての確定申告は税務署の相談窓口へ行きましたが、担当のおじさんが優しく教えてくれて2~3時間程度で申告を行うことができました。
「チャットレディをしています」なんて言いたくないんだけど…
税務署の相談窓口に行くと、必ず「どんなお仕事をされているんですか?」と聞かれるのですが、チャットレディと言えば世間的にもあまり良いイメージがないので、あまり言いたくない…という方も多いはず。
そんな時は、「WEBライター」や「YouTuber」など少し嘘をついてしまいましょう。
WEBライターやYouTuberなどはチャットレディと確定申告の流れが似ていて、経費になるものもほとんど同じなので、自然な流れで確定申告することができます。
やっぱり何が何だか分かんない!そんなときは税理士事務所に依頼しましょう!
上記では、チャットレディの確定申告の方法を紹介していきましたが、「難しくて自分ひとりじゃできなそう…」という場合は、税理士事務所に相談するのも一つの方法です。
確定申告のやり方など義務教育などである程度教えてくれればいいのですが…。
黙っていては誰も教えてくれませんから、放置してしまうのも無理はありません。
最初は誰もが分からないものです。
無理をしてひとりで確定申告をしようと頑張ったって、ストレスになってしまいます。
税理士事務所に依頼をする場合はそれなりの料金がかかってしまいますが、税金が安くなるように調整してくれたり、税に関しての相談を聞いてくれたりするので本当に安心です。
ちなみに500万円以下の収入であれば3~6万円、1000万円以下の収入であれば5~10万円で依頼ができるので、びっくりするほど高いというわけではありません!
税理士事務所に支払ったお金は次の年の経費にもできますし、一石二鳥ですよ。
また、税理士の方はいろいろな仕事に対して理解があるので、チャットレディだという旨を話しても問題ありません。
むしろ正直に職種を伝えた方が、税金対策など正確に行ってくれるので安心です。
まとめ
今回は、チャットレディの確定申告のやり方や注意点を紹介していきました。
未申告を何年も続けてしまうと、脱税とみなされ逮捕されたり罰金が科せられたりすることがあります。
チャットレディとして安全に稼いでいくためには、毎年しっかり確定申告を行いましょう!
やり方が分からなくても、税務署の相談窓口や税理士事務所など、助けてくれる人はたくさんいるので、あまり深く考えすぎて気に病んでしまわないように!
ぜひ今回紹介した確定申告のやり方や注意点を参考にして、チャットレディの仕事と向き合っていってくださいね。